3年生の、高校入試対策。国語だけ、ひと月以上早く始めます。
この方法は、間違いなく優れた方法。
7月、国語は、入試にむけてもう新しいことを覚えることは、ほぼありません。
そして、点数の取り方は、裏ワザ的に身につけることができる!
だから、7月中に、「もうおおむね対策できた!」という状態にもっていき、
精神的にも安心感をもち、達成感を味わうことで、
他の4教科に向けた勉強に集中できる段階に自分をもっていってほしい!
●いたずらに心配を増大させず
●正しい順序で、必要なだけ勉強し、
●早いうちに
国語は、入試受験可能状態にする!
以下、北海道高校入試「国語」を分析していきます。
今回は、🈩(漢字の読み書きその他言語知識)について。
過去4年間のテスト問題を分析する
①令和6年入試
🔲1
〇漢字の読み
貢献・諭す※問1 2×2
〇漢字の書き
尊敬・修飾 問2/2×2
〇俳句の季語を聞く問題(おなじ季節の句を探す)問3・1 3点
〇表現技法(擬態語・擬態語を使った表現を選ぶ)問3・2 完全4点
〇言葉の意味(役不足・力不足)問4・1・2 完全4+3点
〇話し合いの展開をとらえた正しい解説選び 問4・3 3点
合計 25点
🔲2の漢字
〇漢字の読み
快くて・臆する(中2) 2点×2
ここに4点→
全体で29点
➁令和5年入試
〇漢字の読み 問1
多忙・敏腕・臨む 6点
〇漢字の書き 問2
半島・謝り・拝観 6点
〇慣用句 問3
隅に置けない・板につく 3×2=6
〇表現 一文 問4
甘い記憶により呼び起こされた 3点
〇表現 一連のやり取り・発言の意図・展開 問5 3点+4点
新入生への紹介
合計28点
🔲2
〇漢字の読み
浸る(中2) 伴う(中2) 4点
合計 32点
➂令和4年度入試
🔲1
〇漢字の読み 問1 6点
原因・稽古・割いた
〇漢字の書き 問2 6点
届いた・背筋・清潔
〇表現 強調する書き方にする 問3 3点
大きなトマトのみずみずしさ
〇情報の扱い 事実と意見分ける 問4 4点
〇国語の知識 手紙の形式 問5 3点
頭語・時候の挨拶
〇表現 会話をメモにする 問6 3点×2 6点
28点
🔲2
〇漢字の読み
巡らせる・傾斜 2点×2
4点
合計32点
④令和3年【60点満点】
標準🔲1
〇漢字の読み 4点 問1
供給・貯蔵・狭まる・施す
〇漢字の書き 4点 問2
電池・郷里・刻む・絹糸
〇敬語 2点 問3
お待ちください
〇筆順 2点 問4の1
特
〇部首 行書 2点 問4の2
てへん
〇※ 簡単な記述問題→これはもう出ないと思う。
ここまでで15点
裁量🔲1(標準🔲2)
〇熟語の構成 問1 2点
緑茶・児童・羊毛・不快・勝負
〇熟語の間違い 問2 1点×2
庁社・順助
〇条件作文 問3の1 長文・自分の意見 6点
生徒会・ボランティア活動
〇条件作文 問3の2 短文・内容の要約 5点
ここで15
標準問題 半分(30点)が言語知識だった!
裁量では、やや難しめの問題が15点分(25%)
2020年より前の入試では、どんなものが出ていたか。
〇慣用句 胸を借りる、胸のつかえがとれる
〇動詞の活用 おこなう→おこなわ(ない)に活用させる。
〇表現の言いかえ
〇和語漢語外来語
〇漢字の正誤
〇重箱読みを選ぶ
〇謙譲語を使って書き換える
〇主述の対応、変な文を直す。
〇行書を楷書に書き直す
〇修飾、被修飾の関係→「おおきな」がくわしくしているものを選ぶ。
〇源氏物語の作者と時代を書く。
〇熟語の構成
〇意味を変えずに書き換え
〇熟語の構成
ここまでで、🔲1問題のイメージをはっきりさせよう!
〇30点程度の問題が出る。
〇漢字は、大体これくらいのレベル感。
・書き、は小学校6年生までのものしか出ない。
・読み、は、中学生で出てきた漢字からも、小学校で習った漢字からもでる。
〇これから半年で行う漢字・語句対策
→漢字、言葉は、読みがわからないもの、意味が分からないものに出会ったら、
ⅰ 調べて
ⅱ 日常でどういう場面で使われているか、使えるか、
をイメージすると覚えやすい。
〇いわゆる「文法」は、詳しい知識を必要とするものは出ない!おびえることはない!
〇いっぽうで、「敬語」「熟語の構成」などの、言葉の知識は、思っているよりもよく出てくる。→国語教師としては、授業でそこまで強調して教えてはいない。これは、字数の関係で。文法の半分以下の時間しか触れていないだろう。でも、入試で出る、という意味では、文法の何倍も出る可能性は高い。
よく出るものをA群、B群に分けてみると
↓
A群:頻出
●漢字の読み書き
●話の展開を捉えて、4択から選ぶ、作文する。
●敬語
●文の意味を変えずに言い直す
●慣用句、ことわざ、
●熟語の構成
●和語漢語外来語
B群:A群優先して確認後に、確認
●部首
●重箱読み、湯桶読み、熟字訓
●事実と意見の区別
●主述の対応
●手紙の知識
●表現技法
△詳細な文法は、出ない!
【便覧で確認するなら】
(便覧のメリット)
〇便覧は一冊で、国語知識の大半を復習できる。
(デメリット)
〇たとえば故事成語など、数が多すぎる。
〇人によって、見づらいと感じる人がいるかもしれない。
(結論)
〇読んでみて、「合う」と感じた人は、積極的に活用→時々眺めたり、テストでできなかったときに復習する際に使ったり。
〇読んでみて、「合わない」と感じたら、もう少しコンパクトなものを書店で探すか、教科書を使って復習する。
便覧との対応表
A群:頻出
●漢字の読み書き 238「入試に出る漢字120」
240「同音異義語・同訓異字」
●話の展開を捉えて、4択から選ぶ、作文する。 290「入試に出る資料活用」
●敬語 270「敬語の使い方」
●文の意味を変えずに言い直す なし。
●慣用句、ことわざ、 258「慣用句」 254「ことわざ」
●熟語の構成 232 「3 熟語の構成」
●和語漢語外来語 264「3 日本語の特徴」の中、265「言葉の広がり」
B群:A群優先して確認後に、確認
●部首 228 「漢字の部首」
●重箱読み、湯桶読み、熟字訓 232 「2 熟語の読み」 236「熟字訓」
●情報整理(事実と意見の区別など) 278「具体と抽象」「原因と結果」「事実と意見」
●主述の対応 ※便覧にはない。3年教科書212ページ参照。
●手紙の知識 312「通信文の実際」
●表現技法 178「詩の知識」 268「表現の技法」
●短歌の知識 190「短歌の知識」
●俳句の知識 200「俳句の知識」
●故事成語(※古典との関連ででるかも) 214「故事成語」
●漢字の成り立ち 226「漢字の知識」の「2 漢字の成り立ち」
△詳細な文法は、出ない! 244「口語文法」だが、それほどやらなくてOK!
まとめ
北海道高校入試「国語」の🈩の問題は、
・パターンが決まっている。
・思ったよりも文法は出ないし、逆に、定期テストでちょくちょく出ていたような、言葉の知識が意外と出てくる。
…学校の国語の授業で時間を割いたものが、入試でも重要視されるというわけではない。
高校入試の中で取り上げられているものの優先順位をしっかり確認して、正しい優先順位で対策を行っていくことが大事!
やみくもにではなく、正しい情報をつかんだうえで、意味のある対策をする。
正しい方向性で、努力を継続しよう!!
コメント