教員の働き方改革はどれくらい進んでいるのか?
他業種と比べて、その進捗状況はどうか?
おはようございます。
今日は、警察官になったかつての教え子との電話のやりとりから感じた、
「教員の働き方改革と警察の働き方改革の比較」について書いていきたいと思います。
働き方が過酷と言われる業種、教員と警察。
働き方改革が世間で騒がれはじめて数年経ち、各業種の勤務の状態はどう変わったのでしょうか。
昨日、かつての教え子と電話で話す機会がありました。
その方は現在30歳前半。私が初任者の頃の教え子です。
私が教員を辞めたことの報告と、公務員試験(警察)の対策ポイントについて伺いたいと思い連絡してみたのです。
話の中で、最近の働き方の話になりました。
「警察って、過酷な勤務条件だって聞くけど、持続可能な働き方なの?」
その問いに対し、教え子はこう言いました。
「五年前までは本当に過酷でした。でも、5年くらい前から、ずいぶん変わりました。今の世の中、政府の考え方に合わせるように、変わってきている感じですね。
働く時間にも厳しくて、残業ありきではなく、定められた時間の中で業務を行うということが以前より格段に意識されています。持続可能な働き方になっていると思いますし、仕事にやりがいを感じられる人にはとてもいい仕事だと思いますよ。」
教え子が、適正な業務の範囲でいきいきと活躍している。そのことを嬉しく思いました。同時に、教員の働き方改革との印象の違いにショックを受けました。
教員は、この4月、
残業は始業前【45分】+休憩取れるわけなく仕事【45分】勤務時間後ざっと【5時間】=一日残業時間【6時間30分】
休日出勤ざっと【6時間】
と、近しい教員の生活を見るとこんな感じ。
週の残業時間は
(6.5×5)+6=32.5+6=38.5
週の残業時間がすでに月残業時間の上限に迫る勢いです。
教員の場合、実際には明日を迎えるために必要な業務だとしても、時間外に働いているものは「教員が自主的に行っているもの」というすり替えがまかり通っています。
こういった独特の文化で成り立っている業種は、やはり特別なんだなと再認識しました。
非常に重要な仕事である両方のお仕事。
一方は、社会の変化に対応し、かつての過酷な勤務条件から変わろうとしています。
もう一方は、仕事の総量を減らすことができておらず、特別な法律(給特法)の影響のなか、時間外労働がだれの罪にも問われない状況。
やっぱり、どう考えてもおかしいです。
教職員の働き方は、やはりもっともっと大胆に改革されるべき。
教職の中の方たちも、お忙しいなかではありますが、外の世界の変化、改革の様子を少しでも知れたらいい。
他業種からも学び、もっと働き方改革がすすむことを願います。
かつての同僚たち、仲間たち、情熱と愛情をもって子どもたちに関わっている素晴らしい先生方が、異常な働き方のせいで辞めていくことのないように。
私は、情報発信とその他の様々な角度から、教員の皆さんの生活が少しでも良くなるように活動していきます。
読んでくださり、ありがとうございました!
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