サポートチームU11の、次なるステップとして考えたこと(204年8月11日)

地域部活動・少年団・サッカー

フットサル練習会に来てくれている5年生チームの、8人制での試合を見ました!

フットサルで扱った内容を、試合でも生かしてくれているんだなー、と、嬉しくなりました!

いっぽうで、次なるステップとして、戦術的なことを少し増やしてお伝えしていく段階かなー、とも考えています。

5年生チームの現在地を書き出してみて、この先どんな貢献ができるかを考えてみたいと思います。

フットサルを通して身につけてもらえたのかな、と思うところ

一対一の守備→相手が前に仕掛けてきているときは飛び込まず横に動く。相手の行きたい方向を切って相手を困らせる。相手が横を向いたら距離を詰める!

これについては、少年団出身の、フットサルのトッププレイヤーの方と一緒にやった練習が、きいているなー!と思いました!

目の前に相手がいるときに、力任せに突破しようとしない。目の前にスペースがあるときは、自分で決断して突破をする!

以前は、目の前に相手がいても一か八か相手の足が届く範囲にボールを運んで、結果ボールを奪われてカウンターを受けていたことが多かったです。それが、相手が目の前にいるときにやみくもに突っ込むことはなくなったなーと思いました。

それでいて、目の前にスペースがあるときは素早く決断して前にボールを運ぼうともしています。

ただ挑戦しなくなった、ということではなくて、しっかり判断してドリブルを仕掛けていることがわかります。

キック技術の向上→コンパクトな振り、2軸キック(軸足飛ばし)

個人差はありますが、大振りだったキックが、ずいぶんコンパクトなフォームでのキックに修正されたなと思いました。フリーキックの場面では、非常にきれいなフォームで、力強いボールを蹴れていたので、見ていて思わずニヤニヤしてしまいました笑
チームのコーチに、非常に上手に見本を見せてくれる方がいらっしゃるので、子供たちにはしっかりとイメージが伝わっているのだと思います!

ただのクリアはしない!

これは、センターバックの選手が特にボールを落ちついて扱うことができる、ということが大きいと思います。このチームは、センターバックの選手のそのプレースタイルが、非常にいい影響を与えている。
そのうえで、チーム全体としても、
ボールを放つときにはただの危険回避ではなく、アイデアを込めたものにしよう
という文化が少しずつ根付いているように思います。
…これはとても大事なことだと思ういっぽうで、普段から、困ったらただ蹴るプレーをしていると、子供はすぐそっちの方に流れてしまいがちだったりします。例えば上級生とプレーするときや、格上と戦うときも、「ただ蹴っての危険回避はできるだけ(かなり無理してでも)しない」、という思いでプレーしてほしいなー、と、個人的に思っています。

試合に勝つ、ということを考えたときには、技術以上に戦術理解が必要かも、と思ったことについて

今年度は、
U11のチーム状況について昨年ほど把握できなくなっていたこともありまして、
また、よりシンプルな個人のボールスキル、ボール奪取スキル向上を通じて自分の成長を実感してほしいという狙いもあり、
「自分とボール」「自分とボールと相手一人」の世界でのスキルトレーニングを多く行ってきました。
「ドリブル」「フェイント」「一対一の守備(タックルの前の動き)」「一対一の守備(タックル)」「シュート」などですね。

それらの技術・戦術について、かなり成長していることは、今回の試合ビデオで確認できました。

技術・戦術と書きましたが、今までの時期にメインとして扱ってきたのはどちらかというと技術の方であったと思います。戦術は、その技術を成功させるための補助的な意味でのものだったと。
つまり、今までのフットサルクリニックは、技術がメイン、戦術はサブ、といった扱いだったと思います。

それを踏まえ、では、現状で考えてみます。今、試合に勝つために、という視点でいうと、現状の優先順位は、むしろ戦術部分がメインなのかなと。

言い換えると、今回の試合で、勝敗に大きく影響を与えているのは、戦術的要素だなと思ったのです。

ここでいう「戦術」という言葉には、いろいろな意味の戦術要素が含まれます。
その中でもメインとなるのは、2対2以上のかかわりの中で起きてくる様々な判断。
戦術というと、チームの監督がその日の戦い方として特別に設定しているもの、というイメージを持たれるかもしれませんが、そういったものというよりは、もっと、サッカーをプレーするうえでの「基本的な知識」や「コツ」のようなもの。
ボール扱い自体、というよりは、どういう場面なら、どういった行動をとるべきか、という知識、判断の基準の部分。

この辺りを教えていく段階かなー、と思ったわけです。

まだ、一回サッと試合を見ただけなのであまり深く分析はできていませんが、一回見た段階で、次のような質問を子供たちにしてみたいなーと思いました!

  • 守備は前線の守備、中盤の守備、ゴール前の守備、と分けて考えてみよう。それぞれどういうことに気を付けたらいいかな?
  • 前線の守備、トップは相手のセンターバックにプレスをかけるよね。サイドバックに出されたら、それもトップが追うべき?それとも、サイドハーフが追うべき?これはその時のチームの考え方で、どっちも正解になる可能性があるけど、今回はどうだったかな?
  • インターセプト、けっこう上手だよ!それを生かすなら、特に、どの位置でのインターセプトをチームとして狙うかな?そのためには、全体としてどのような守備の仕方をすればいいかな?
  • インターセプトを決めてから、カウンターを仕掛ける?仕掛けるとすれば、どの位置のインターセプトを、どの方向に運んでゴールを狙おうか?
  • ゴール前まで攻め込まれた時の守備、どんなことに気を付けたら、もっと良くなると思う?
  • 攻撃は、右、中央、左、それぞれうちのチームのメンバーでいうと、だれのどんなプレーで前進するのが武器になるかな?
  • 味方にパスを出すとき、味方の前に出す方がいいとき、味方の体の中心に出した方がいいとき、味方の後ろに出した方がいいとき、それぞれあるけど、どんな時にどんな方向に出すのがいいのか、整理できているかな?
  • パスの強さについても、強い方がいいとき、弱い方がいいとき、両方あるよ!パスは強く!ってよく言われるけど、強くない方がいいときもある。そこも整理できているかな?
  • うちのチームがゴールを決めるときを考えてみよう。特に、だれがどういう位置で、どんな形になったときにゴールが生まれるかな?

サッカーに特化しない、一般的な運動スキルも高めるようなアプローチもいいかも

サッカーは運動である以上、やはり、速さ、強さは勝敗に直結する要素です。いつも早く、フィジカルを前面に押し出して戦うべき、と言いたいわけではないのですが、より体をスムーズに動かせるほうが、有利なのは明らかです。「走り方」をはじめとして、少し調整してあげられたら、よりよくプレーできるようになるなー、と思いました!

技術としては…

ヘディングをそろそろ、使っていく段階かなー!

まとめ

やっぱり、ゲームを見せてもらえると、気づきが多いなー!と、改めて思いました。映像を送っていただけたことに感謝!

私はチームスタッフではないので、しっかりと自分の立ち位置をわきまえながら、
お邪魔にならない形で、より優先順位の高いアプローチでトレーニングを提供していきたいと思っているところです。

一番は、サッカーを夢中で楽しんでもらうこと!そこの前提はいつもぶれないように。
そのうえで、勝利の喜びにつながるようなトレーニングをデザインしていきたいと思っています!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました