テスト後2週間は、評定を出すうえで非常に大事である、という話。

1学期の定期テストが終わりました。

この後2週間くらいで、1学期の評定が決まります。

テストの終わった後の採点から、

1学期の成績をある程度確定させるまでのこの2週間、

学校の先生は評価資料を追加で集めようと提出物や小テスト、レポート課題などを課します。

これらを全て課題と呼びますね。

この時期の課題がどういった意味を持つのか。

この時期の課題にどう取り組めばいいのか。

今日はこの辺りをお伝えいたします。

一つ目、この時期に課題が増えるのは、先生方が評価を閉めるため。

学校の先生は日々、月に数十時間から100時間以上の残業で働いております。

日常で計画的に評定を取りたいとは、先生方皆さんお考えとは思います。

ですが、超過勤務の背景にあり、

なかなか評価計画を理想通りに進めていくことはできません。

1学期は入学してから実際の授業に入れるまでの期間も結構長いです。

国でやっている全国学力テストなども入ってきます。

学校行事も、修学旅行を始め、各学年の旅行的行事が入ってくることも多いですね。

行事の準備で、勤務時間内に終わらせられている人を私は見たことがないです😅

つまり、授業の準備や評価資料の収集をしたいとは思っても、

急ぎで出さなければいけない仕事があまりにも多く果てしなくあるので、

評価資料の収集はついつい後回しになってしまいがち。

3学期制の学校はなおさらです。テストが終わった後に1学期の評定を出さなければいけない。

でも、評価資料がまだ足りない。

このようになることは珍しくないと思います。

ですので、

1学期の評定を出すために、この時期に小テストやレポート、提出物を課すことが多くなるのです。

2つ目、この時期の課題はどのような意味を持つのか。

定期テストの結果を見て、先生方がある程度生徒それぞれに対して想定していた評定になっているかどうか、各先生方は確認していると思います。

定期テストが思ったよりできなければ、

それこそ半分以上が評定2になってしまうような点数になってしまう。

ただ、定期テストの1回で、機械的に評定を出すわけにもいかない。

色々な評価資料を蓄積していって、できるだけその生徒の力を多面的に評価してあげたい。

まして、中学校の評定というのは、小学校の評定と違い、高校入試に大きな影響を及ぼします。

生徒一人一人にとって、高い利害を生み出すものでもあります。

ですので、できるだけ正しく評価してあげたいし、

人情としてはやはり、少しでもいいところ見取ってあげたいと思うものだと思います。

ですのでこの時期の課題は

◯少しでも生徒の力、意欲をみとって評定に反映してあげたい

そういう思いがこめられるものだと思います。

3つ目

頑張りを見とってあげたいという気持ちから出されるこの課題が、

実は逆に言うと非常に恐ろしい

なんとか生徒の頑張りを見取ってあげたいと思い設定するこの評定前の課題。

ここでその先生の思いに答えるかのように、

しっかり準備をして小テストを受けたり、

期日にしっかりと間に合わせてやり残しのない提出物を出したり、

そうすることができれば、もしかしたら少し定期テストで失敗した部分があったとしても、

そこをカバーすることができるでしょう。

ですが一方で、

たとえ定期テストがまずまずいい点数を取れたとしても、

◯提出物を期限を守らず、あるいは、不十分な形で提出してしまう

◯小テストの準備を怠る

◯レポートで、人並み程度のありきたりなものしか出せない

こういったことをしてしまうと、

せっかく定期テストで頑張っても、評定一つ下がってしまいます。

例えば提出物。

完璧にやって出せばもしかしたら10点中10点付けてくれるかもしれないですよね。

一方で、未提出の場合、何点がつくでしょうか?

…未提出なんだから、0点が妥当ですよね。

そこで、80点取った人と、60点取った人を想定してみます。

この通りに評価をするわけではないですが、

今から話すようなものに近い形で評価というのは行われます。

80点とって、提出物が未提出だった場合。

平均を出してみましょうか。

80 + 0 ÷ 2= 40点→評定は2。

では次に60点を取り、完璧な提出物を出した場合。

60 + 100÷ 2=80点→評定は4。

この時期の提出物は、

やればみんなできる、

といった種類のものが多いんです。

それだけに、できなかった場合は、サボったとみられてしまうことが多い。

未提出については0点という評価がなされる。

この0点というものの重さは、とんでもない重さです。

生徒や保護者の方の想像以上だと思います。

実際に成績をつけてきたものの実感として、「未提出0点」の重さは、痛いほど感じるものです。

ただこれを、生徒や保護者の皆様に教えてもなかなかピンと来ないですよね。

数字に強い人はピンとくるかもしれませんが、

なかなかピンとこない人も多いと思います。

ですから難しいことはおいておいたとしても、

これだけは覚えといて欲しいです。

「この時期の課題は、定期テスト以上に気を引き締めて臨むべし。」

4つ目

テスト対策時から、

ワークなどは、いつでも出せるように書き込みながら勉強するべし。

今、マークを提出しなければいけないと言われ、慌てて書き込んでる人は一定数いらっしゃいます。正直1年生は、半分以上の人がそうかもしれません。

そしてこの時期は、1教科だけ課題を課されるわけではなく、複数の教科で色々な種類の課題を求められますよね。

例えば、数学はワークの提出。

社会はレポート。

理科は小テスト。

これが3日の間に全て行われる。

そういうことがあります。

数学のワークの提出があるから、数学のワークに必死に答えを書き込んでいる。

もちろん間に合わせなければいけないので、ここに時間を使う必要はあります。

ただただ、数学のワークの書き込みをやっている分、

社会や理科のレポートなり小テスト準備はできないですよね。

中学校は、教科担任制です。

例えば国語の教師が、

明日数学でテストがあるから、国語のテストはちょっと後にしてあげよう…なんて考えません。

そのタイミングを逃したら次に授業があるのは1週間後、という場合だってあるので、

そこでテストをしなければいけないから、同じ日に他教科でテストがあろうが、期日を伸ばすことなくテストを実施します。

ここで生徒がやっておくべきだったことは、

テスト勉強の際に、後々提出が求められるであろうワークなどを書き込みながら勉強しておくこと

だったのです。

これはずっと私も子供達に伝えていますが、

特に1年生はピンと来ないことが多く、

今苦しんでいるのではないかなと思っています。

もし、にワーク提出の準備が完了している場合、

レポートなり小テストの勉強に、時間を使うことができますよね。

ここで、

〇数学のワーク提出すらできない人

〇数学のワーク提出はなんとかできたけれどもレポートや小テストの勉強はできずそのテストを受けた人。

〇数学のワーク提出はもうすでにできる状態なので、レポートや小テストに時間を避けた人

この3者に大きな開きが生まれます。

特に学校の評定を決定するための勉強は、

〇できるかできないか、

という視点以上に、

〇いつまでにやっておくか。いつまでにできるようになっておくか。

の方が大事なんです。

ここは「マインドセット」(考え方の整理)が必要です。

期日に間に合わせること。

いい成績を取るための手続きをしっかり踏むこと。

こういうことの計画を立てられる生徒は、いい評定が出ます。

何かこう言うと、評定を取っていくための裏技みたいな感じで聞こえるかもしれませんが、

物事を全体で見て、計画を立てて優先順位を立てて取り組んでいく

ということをおすすめしているということなんです。

これは、むしろ学校の勉強だけではなくて、

今後いろいろなことをやっていくときに使える考え方なので、

学校の勉強を通してそういったことを身につけてもらって、世の中に出た時に生かしてもらえたら一番いいかなと私は思うのですが、

いかがでしょうか?

まとめ

1学期に失敗したことを生かし、

今後につなげよう!

いかがだったでしょうか?

今回は1学期のテスト5の2週間、

出される数々の課題に対する対応の仕方についてお話しました。

結論は以下の通りです

◯テスト勉強の際に、後々提出が求められるであろうワークは、しっかりと書き込んでいつでも出せる状態を作りながら、勉強をすればよかった。

◯ワークが提出可能状態であれば、

この時期に出されるレポート課題や小テスト対策も、パーク整理に時間を取られることなくでき、

ワーク整理に必死になっている人よりだいぶ有利になる。

◯人によっては定期テストよりこの時期に出される課題をクリアすることの方が大事な場合がある。そしてそれは消して珍しいことではない!

1年生は初めてなので分からないこともあったでしょう。

ただ、今回1回、定期テストとテスト後の2週間を経験するので、

ここで得た教訓を次に活かすことがとっても大事です。

2年生3年生も、まだぼんやりと目の前の課題に向かっている人も多いと思います。

よりはっきりと、意識的に、合理的に物事に向かうことをやってみてほしいなと思います。

そうすれば、勉強だけに時間を取られることなく、

好きなことに日々満足して取り組むことが可能です。

勉強が全てじゃないからこそ、

勉強で困らないような仕組みを自分で持ってほしい。

そのことの実現のために、

どんなことをお伝えしていければいいのか。

これからも考えながら、

優先順位を持って発信していきたいと思います。

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