今日までの練習試合では、2連敗。
プレーモデルのコンセプトを確かめることを優先した結果。
私は全く気にしていません。
むしろ、プレーモデルは確実に定着してきている。
だが、今日からは違う。
サッカーは、スコアが相手を上回ることで、初めて勝利となる。
ここからは、いよいよ「勝つ」という目的を達成することに焦点を当てる。
「勝つ」を目的にすえることで、選手に求めるのは判断の「早さ」と決断力。
一番いい選択でなくても、早く決断して、実行すること。
自分で選び取っていくことには、責任が伴う。
でも、責任を取ることを恐れていては、何も始まらない。
積極的に、かつ素早く選択し、実行すること。最後の判断は、直感に従うことも大事。
それにより起きた結果は、自分の責任として受け入れること。
勝つためには、そういう姿勢が大事!
どんなゲームになったか、振り返ります。
- 3分9秒。右サイドハーフのルプトゥーラと右サイドバックのスペース活用について
- 4分50秒あたり。サリーダ局面で右サイドハーフとフォワード、デスマルケ・アポーヨ、よくトライしている!
- 6分25秒 サリーダをよりよくする方法
- 6分40秒 右サイド、サリーダからプログレ
- 6分44秒 縦パスから前進
- 10分50の失点
- 13分10秒あたり 【縦パスを入れる、レイオフを使う、斜めに攻める!→ダイアゴナルに構えたフォワードの足元に入れる!】すばらしい攻撃!
- 20分40秒 コーナーキックからのゴール!
- 26分9秒【ダイアゴナルな立ち位置、ダイアゴナルなデスマルケ、ダイアゴナルなパス!ダイアゴナル祭り!その1】ゴールまでの、素晴らしい形!
- 28分16秒あたり。【脱・右右くん!】次の課題:相手の矢印と逆方向にボールを運ぶこと。
- 32分頃から、ミーティング
- 42分30秒あたり【ゴール!ダイアゴナル祭り・その2!】
- 44分12秒あたり 次の課題:確実なゴールの形を持つ。(いるのではなく、現れる)
- 58分30秒あたり コーナーからのゴール!素晴らしい!
- 1時間2分、コーナーから3点目!
- 1時間6分の失点
- 1時間11分 2本目終了。
- 1時間26分30秒。またまたコーナーからゴール!bay
- 1時間27分10秒。相手のパスを奪ってからのショートカウンターでゴール!kiz
- 1時間36分17秒。いい立ち位置からの、幻のゴール!〇左の幅をしっかりとって、中にデスマルケをするスペースを生み出している。
- 1時間39分40秒。プレー以外でも、とってもありがたいことが起きています。
- 1時間47分 3本目終了。
- 1時間49分 ミーティングも撮影してくれていて、ありがたいです!
- 参加の様子
- まとめ
3分9秒。右サイドハーフのルプトゥーラと右サイドバックのスペース活用について
この場面を静止画にしてみてほしい。
左FWが右を向いてパスが出せる状況の時に、
〇ここでは特に右サイドハーフが、シュートが打てる有効なスペースに対してデスマルケを行うことが重要。その際に、早く入りすぎないことも大事だね。
〇もう一つは、右サイドバック。
右サイドハーフが内側に向けたデスマルケ・ルプトゥーラを行うとき、中央のスペースは次第に狭くなっていくと同時に、外側のレーンのスペースが広がる。
そのレーンにできたスペースを右サイドバックが使うことによって、選択肢が増える。
また、もし相手にボールが引っ掛かったときも、高い位置からファーストプレスを仕掛けられる。
ちょうど、右サイドハーフyumが幅を生み出し、高い位置でいいポジショニングをしている。同じくらいの高さまで右サイドバックが出てこれるようになれば、さらに攻撃は有効になる。
この場合は、右センターバックが出て行ってもいいくらい、右のスペースが空いているね。
一番外側のレーンでなくても、ハーフスペースくらい内側のスペースにも侵入していけそう。
4分50秒あたり。サリーダ局面で右サイドハーフとフォワード、デスマルケ・アポーヨ、よくトライしている!
6分25秒 サリーダをよりよくする方法
相手が一人でこちらの2センターバックとGKに対してプレスしているね。
基本的には、とられない形。
ここで、より余裕をもって前進するためには、
① より相手をフィハール、つまり引き付けて
➁ より早いパススピードでフリーの味方にパス。
相手が二度追いして来たら、
➂ もう一度相手を引き付けて、
④ 相手の矢印の逆方向、相手が向かってきた側にまたパス
こうやることで、極端に言えば相手は永遠に追いかけなければならなくなる。
そうやって、相手に心理的にも疲労を与える。
そのうち、相手は全力プレスをあきらめるよ。
そうしたら、もっとフリーの状態で前に運べるよ。
もう一つ、センターバックは、相手を引き付けるためにわざと止まるのも有効。
足の裏でボールを止めちゃって、相手のだれがどのくらいプレスをかけてくるのかを試す。そして追いかけてきたら、ひきつけたうえで安全にパス。
これやられたら、フォワードはとってもイヤだよ。
6分40秒 右サイド、サリーダからプログレ
〇左センターバックは、もう少し相手を引き付けてからサイドバックに出せたら、相手をより効率よくスペラール(相手のラインを超える)ができる。
〇左サイドバックは、より早く相手守備者と同じ高さにポジションを上げて立つ。
6分44秒 縦パスから前進
〇左サイドバック。ボランチと、降りてきたトップ、二つパスラインあり→トップを選択。素晴らしい!
〇そのあとのトップの受け方もいい。
→ここでは外側への展開を選択。そのあとワンツーでゴール前まで前進!いい展開でした。
→もう一つの選択として、縦パスが入ったときに左サイドバック、ボランチがデカラ:レイオフをもらいたい状況でもある。
→とくに、ボランチが内側でレイオフをもらえると、中央からボールを運べて相手の守備がしずらくなる。ボランチはいい動き出しをしていたから、左トップは少しボールをためて、ボランチを使えても面白かったね。
10分50の失点
失点は、次にどうしたらより良くなるかを分析する重要な経験だよ!だから、たくさん経験した方がいい!
〇サリーダの時、相手のプレスのやる気を失わせるようなボール回し、相手の矢印の逆方向にボールを回し続けるボール回しが必要だね。
〇ボランチは、相手のプレスがどこから来ているかどうしても見えづらい位置でボールをもらうよね。自分でももちろんプレスがどの方向から来ているか見るんだけど、味方がコーチングで「来てるぞ!」って一声かけてあげるだけでずいぶん助けられるよ。センターバックの位置なら「リターン!」と声かけてレイオフをもらってあげるとか、だね。
〇GKは今年になってから、サリーダ局面での役割が増えた分、シュートを打たれるときのポジショニングに以前より気を使わなければならなくなったね。このチームでは、ゴールを手で守っていればいい、という役割ではないから、より高度なものが求められている。
シュートを打たれる場面では、両ポストを見て、前後、左右ともに正しいポジショニングが取れているか、を確認して、正しくない位置にいる場合、正しい位置に素早くポジションを修正しよう。
キーパーの正しい立ち位置は、簡単に言うと
・左右どちらかに偏らず
・頭を越えられない位置で、
・状況によっては高い位置取りをする
こと。
この経験を次につなげよう!
13分10秒あたり 【縦パスを入れる、レイオフを使う、斜めに攻める!→ダイアゴナルに構えたフォワードの足元に入れる!】すばらしい攻撃!
20分40秒 コーナーキックからのゴール!
〇ニアから中央:相手としっかり競ることができている!
〇ファーの選手:
・最初からそこにいるのではなく、
・目の前をスペースを空けておき、
・ボールの行方を見てそこに「現れる」ということが大事。
それが良くできている!
→なかなかセットプレーのデザインを共有するまでは普段できない。でも、シンプルな形でも、狙いが共有できていれば十分使える!これはチームの武器だね!!素晴らしい!
26分9秒【ダイアゴナルな立ち位置、ダイアゴナルなデスマルケ、ダイアゴナルなパス!ダイアゴナル祭り!その1】ゴールまでの、素晴らしい形!
〇左センターバックがもったときに、右ボランチ、右フォワードが、ダイアゴナル(斜め)にパスラインを作るため動いています。
〇右ボランチにボールが入った後、右フォワードがポジションを修正し、ダイアゴナルな立ち位置をキープ!そしてボールを受けるその時に…
〇左では、左フォワードが、ボールとのダイアゴナルな位置を作りつつ、内側へのダイアゴナルなデスマルケで右フォワードからのスルーパスを受けます!
…そしていつもながらスピードと技術を生かし、ゴールを決めきる!
ダイアゴナル、というキーワードを共有し、見事に崩したこと。
それと、しっかりと「一点」という数字を残したこと。
素晴らしいね!
28分16秒あたり。【脱・右右くん!】次の課題:相手の矢印と逆方向にボールを運ぶこと。
〇右利きの選手は、どうしても右の方にボールを運びやすい。
〇だが、相手もこちらの右方向(相手からすると左方向)に矢印を向けてプレスしてきているときは、相手の矢印の逆向きにボールを回してやる方がいい。
〇そうすれば、相手はプレスの狙う方向を変えなければならず、
〇組織的にも守れないし、なにより中学生なら…
〇心が折れる笑→ずっと走らされることになるからね。
〇相手の体力も削ることができるよ!
32分頃から、ミーティング
・次から、覚えていたら、ビデオをもってきてミーティングも撮影してもらえると嬉しいな。
ミーティングの内容を保存しておけたら、チームの成長記録として貴重な資料になるね!
42分30秒あたり【ゴール!ダイアゴナル祭り・その2!】
〇左フォワードから、右センターバックへプレー継続のためのパス。
〇右センターバックがスペースを持ちあがり(コンドゥクシオン)、ダイアゴナルに構えた左フォワードへ、ダイアゴナルのスルーパス!
〇再び左フォワードがダイアゴナルなデスマルケで抜け、ゴール!
44分12秒あたり 次の課題:確実なゴールの形を持つ。(いるのではなく、現れる)
〇決定的な形。
〇ボールを持つ選手の狙いを整理するとともに、
〇決定的な立ち位置のとり方をほかの選手が覚えたら、
このくらい確実な状況を作れたら毎回ゴールにできるようになるかもね!
簡単には次の二つをまず覚えておこう。
〇確実な形はフットサルと同じ。セカンドポストで合わせる選択肢は一つ用意したい。
〇そのポジションには、入って待つのではなく、現れるように。つまり、スペースを空けておいたうえで、ボールに合わせてそこに入っていく感じ。
ビデオで見た限りでは、ちょっと周りの選手が早くポイントに入りすぎかなと思う。
デスマルケとも共通するけど、タイミングを合わせて入っていくことを意識しよう。
58分30秒あたり コーナーからのゴール!素晴らしい!
1時間2分、コーナーから3点目!
1時間6分の失点
〇ちょっとビデオではわかりづらいけど、次に生かそう!
1時間11分 2本目終了。
1時間26分30秒。またまたコーナーからゴール!bay
1時間27分10秒。相手のパスを奪ってからのショートカウンターでゴール!kiz
1時間36分17秒。いい立ち位置からの、幻のゴール!〇左の幅をしっかりとって、中にデスマルケをするスペースを生み出している。
〇デスマルケも、そこにボールを送った強さの調節も素晴らしい!!(オフサイドにはなったが、幻のゴール!)
1時間39分40秒。プレー以外でも、とってもありがたいことが起きています。
ビデオの映り方、フェンスが入らないようにと細かく調整しながらとってくれていることがわかるね。
このビデオ撮影、保護者の方にも試合を見ていただけるし、その後、分析をするうえでも、なくてはならないものになっています。
出ていない人が変わるがわる撮影し、お互いのプレーを撮りあっています。
副審、撮影、用具の整理などを、
「言われたから仕方なくやる」ではなく、チームのために気持ちを入れてやってくれる。
ありがたいです!
1時間47分 3本目終了。
1時間49分 ミーティングも撮影してくれていて、ありがたいです!
・ダイアゴナルに構える
・2種類のデスマルケを使い分ける
について。
動画が30日で消えます。見てみてもらえたらうれしいな。
参加の様子
・対戦相手への敬意、しっかり行えたかな?接触プレーがあった相手への配慮の声掛けなどできていて、とてもよかったね。
・撮影に工夫を入れてくれたり、心配りがありがたかった。
…チームのために、プレーでも、プレー外でも、何をするか。自然に配慮できる人は、どういう行動や発言をして、動いてくれているかな?
ただ言われたからやる、できればしたくない。そういう段階の人ももしかしたらいるかもしれない。でも、先輩方はいつかいなくなる。今後、自分はどう成長していくべきなのか。お手本となる人の様子をよく観察しておこうね。
2年生は、あと数か月でチームの最高学年になる。
サッカーがうまくなるためには、それ以前にみんなでチーム運営をよりよくしていくことが絶対に大事。
まずは、自分が何ができるか考えること。
同時に、物事がスムーズにいくための仕組みをチームとして持つこと。
気持ちと、仕組み。
このあたりも進化させていきたいね!
まとめ
選手が、積極的にプレーを選択し、実行することで招いた、素晴らしい勝利でした。
ここまで、とってもいい準備ができています。
特に、次の2点がよかった。
〇ダイアゴナルに立つ、パスする、デスマルケする。
〇狙いを持ったコーナーキック。
週末に向けて、試合をしっかり振り返り、さらにクリアなイメージを作ってもらえたらうれしい。
ワクワクして今週末を迎えたいですね!!
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