練習試合の時系列レポートを書いていきます。
これは、ゲーム分析をする際の第一段階の作業です。
時系列で、現状のチームがさらに成長するために必要だと思う内容を書き出していきます。
その際、優先順位の高いもののみを書き出すようにします。
では、レポートを紹介していきます。
なお、試合動画についてはアプリ「band」で共有し、
動画内の時間のカウントに合わせてメモをしていきます。
- 1分。
- 1分2秒。kei前進。
- 1分8秒。右サイドバックからの前進。
- 3分8秒 keiの素晴らしいプレイ!
- 5分頃 素晴らしい突破とコーナーからの得点
- 6分、rao.kei.leo の体の使い方、
- 16分52秒 右からの前進、改善策
- 20分20秒 rao、単独突破
- 21分 コーナーキック
- 21分42秒 nonファルソラテラル&kiz
- 22時18分から 素晴らしいパス回し。
- 23分12秒あたり。ryutの縦パス
- 32分3秒、rit、状況を認知したロングによる前進
- 34分25秒あたりから、dai&non
- 37分5秒あたり。サリーダのナイストライ!
- 38分 スローインのシンプルな共有ポイント
- 50分36秒 aoのロングボールでのサリーダ!
- 56分55秒からのleo、rao、gir。
- 57分05秒 kiz!すばらしいラストパス!
- 1時間9分38秒 rao kae
- 1時間23分15秒あたり kae mio
- おわりに
1分。
GKのaoからボランチleoへの、相手➁トップの間を通すパス。
しっかり空いているところを見つけて出せているのは OK ですね。
1分の時点で静止画にしてみてほしいのです。どこに数的優位があるか。
〇leoは相手のツーボランチの中間に立ち、誰からもマークされない状態。
〇右ではkeiとkouが相手一人に対して2対1。
どちらからも前進できますね。
leoにボールを入れたのは正解の一つですね。
ここからleoが前を向いて縦を狙っていたことも OK。
そこにkeiがレイオフをもらい前進していければ数的優位を作れましたね。
とってもいいプレーをしていますよ。
1分2秒。kei前進。
縦のgirを狙ったこと自体はオッケーです。
もう一つ。動画で見ればraoがフリー。
これをプレイ中に認知できるようになれば最高ですね!
1分8秒。右サイドバックからの前進。
kouのパス。
どうしても右のサイドバックがまっすぐ前にボールを入れようとすることが多いんですが、
次の段階としてkouやtomに伝えたのは
〇斜め前斜め後ろのサポートを使って中央へのパスラインも見ること。
ただし、パスは出し手と受け手、
両方が意識を共有しなければ成立しないです。
〇中盤の選手や後ろの選手がよりはっきりと斜め前、斜め後ろにパスラインを引き、
〇右サイドバックと目で繋がり、
パスの選択肢をよりはっきり伝えられるようになればさらに面白い。
3分8秒 keiの素晴らしいプレイ!
中央側にスペースを見つけて、抜きに行くのではなくて運ぶドリブル(コンドゥクシオン)で斜め内側に前進しました。
これはとても素晴らしいプレイ!
そしてボールを縦に入れてさらにレイオフをもらいに行くという教科書のようなプレイですね😊
5分頃 素晴らしい突破とコーナーからの得点
がありました、写ってないですが笑
コーナーの記憶ですが、
ritがファーに入ってく形はとてもいいですね。
あとは中央にポイントとなる選手(yutかgir)を1人入れ、
その選手がニアに入っていくような動きをつけると、ファーのritがより空くようになると思います。
そろそろコーナーキックのデザインをはっきりさせますね。
6分、rao.kei.leo の体の使い方、
守備の粘りがすごくいいですね。
特にleoは10秒ぐらい一人舞台笑
まず体を入れてしっかりボールをキープするということが上手です。
16分52秒 右からの前進、改善策
raoがkouに落ち着いてボールを入れて、
中盤までの前進が完了し、ここから相手ゴール前までの前進をしていく場面。
ここからどのように攻めていくかというのが1つのポイントですね。
kouは幅を取る役なので、
基本的にはボールを中央の選手に預けて自分が幅を取りつつ、
パスラインが引ける程度に高い位置を取るのがいいですね。
ただこの辺はちゃんとチームで共有しておかないと、狙いがぼけた攻撃になりがち。
この年代では、右サイドバックの選手は、サイドハーフの選手に向けて縦に蹴って、それをカットされてカウンターを受けることが多いです。
ここのデザインができるとさらにチームが成長しますね。
右サイドバックの選手だけということではなくて、チーム全体で、ここからのボールの運び方のデザインを提案しようと思います😊
20分20秒 rao、単独突破
中盤やや左でraoがフリーで持って1対1でスペースがある場合、スペースに自分で侵入すれば、高確率でゴール前まで行きますね😊
この形は、毎試合何度かあるので、今後も意図的に使っていきましょう!
21分 コーナーキック
ファーのritが選択肢としてはっきりしてきましたね😊
ここではちょっと頭を超えちゃったのですが、
ritがもうちょっと自分の前にスペースを空けておき、合わせたいところに23歩入っていき落下点でボールに合わせられるといいですね。
また今日のグラウンドは横60m程度なので、他のグランドよりゴール前までの距離が数 M 短いです。
そのあたりも調整してうまく出会ったところに蹴れるようになれば、
コーナーはrao&ritで得点量産!なんてこともできるかもしれないですね😁
21分42秒 nonファルソラテラル&kiz
〇nonのサイドバックなのにボランチ的な動き。
ちょっとおなじみになってきたファルソラテラル、偽サイドバックの動きです。
内側を向いてkizに縦パスを入れたのはすごくいいですね。
〇kizのレイオフ、ちょっとずれちゃったので、
よりkizのレイオフのサポートにはっきり入ってあげたり、kiz自身もちょっとパスの強さを調節できると成功していくと思います😊
ただkizは身体が強いので、ポスト役としては当てやすいです😁
22時18分から 素晴らしいパス回し。
ryutがritに入れたことで、
相手2トップはボールに越えられた状態になり無効化されました。
そしてritはnonにボールを渡します。
こういう斜め前、斜め後ろのサポートを繰り返すことで、
相手はこちらの選手の配置とボールを同時に目で覆うことが難しくなり、守備は崩壊します。
その後もleo、leoが斜め後ろのritとつないで広い右サイドの方に展開しました。
この時のyumのポジションがより広いスペースを使えるところでもらえたら、ここから悠々と前進することができますね😊
23分12秒あたり。ryutの縦パス
縦パスを入れるためにはっきりと意思を持って立ち位置を取りに行く、素晴らしいryutのプレイ!
non.yumでパス LINEを引いて、相手の守備を広げています。
そこにできたスペースを認知して、ryutがボールをもらいに来ています。
ryutは、ボールをもらう前のこの時点で、raoへのパスコースもおそらく見つけています。
ワンタッチでraoへ、それも相手から遠い側の、後ろ向きのraoの右足側に出しています。
そうなるとraoは得意の体を入れながら反転での前進にもっていけますよね😊
32分3秒、rit、状況を認知したロングによる前進
配置を見てください。
相手6人が前からプレス。
相手4人はgirとkizが高い位置をキープしていることにつられ、後ろにいる。
ここでritが1本のパスで相手の前線6人を置き去りにすることができています。
我々のチームは、基本近くでつないでいくので、
相手はそれにプレスをすべく前から来ることが多いですね。
一方で、右サイドハーフとトップが高い位置をキープしているので、中盤にぽっかり穴が空いてますよね。
ここでgirがritからのパスをもらうべく少しだけ降りています。
ここでもしgirにボールが入り、デカラのkeiに優しくレイオフできれば、サリーダは完璧です。
これは、ショートで基本つなぐというスタイルだからこそ生まれるロングの狙いどころですよね。
ritは前回の試合からここの選択肢をうまく使い始めました。
狙いを持ってこの形を使っていくのもいいと思います😊
34分25秒あたりから、dai&non
daiの、相手の矢印を見て、逆を取る動き、
nonのダブルタッチ。
テク面白いです😊
37分5秒あたり。サリーダのナイストライ!
失点。
ナイストライですよ😁
leoにボールを入れるところを相手に読まれたことにより、相手の右トップに奪われてはいるのですが、
ao側からすると、leoに入れるかryutに入れるかという駆け引きを、相手の右トップの選手とやっている形になりますよね。
leoに入れる場合、ritやryutに入れるような体の向きや目線で、相手を迷わせる。
センターバックに入れる時にも、aoがいつもやっているように、ボランチに入れることがあったり、ボランチに入れる素振りがあったりすると、
それだけでセンターバックにパスしたときの相手のプレスが遅れます。
これって言うのは、フットサルのクリアランスも一緒ですね。
フットサルのキックインも、目線や体の向きで相手に出したいところを悟られないことが大事という意味では共通点がありますね。
相手の心理の逆を取ること。
相手にいくつかのプレーの可能性を見せて、迷わせること。
サッカーの中では「相手をだます」ということが大事になってきます。
その辺を引き続き挑戦していこうね😊
もう一つ素晴らしいのは、この失点で誰かを責めるような感じが全くなかったこと。
最速で成功するために必要なのは、最速で失敗すること。
だから、失敗をチャレンジできる環境でないと、成長できない人が増えます。
この時の失点は、チームメイト全員が失点を前向きにとらえていたような感じに見えました。
いい傾向です!
38分 スローインのシンプルな共有ポイント
忘れないように書いておこう。
スローイングをもらう時の背負い方、
ちょっと教えといた方がいいかな。
〇投げる側:足元に入れてあげよう
〇もらう側:まずは相手に体をつけてみよう。相手の膝の上に座ってみるのもおすすめ。
50分36秒 aoのロングボールでのサリーダ!
aoの素晴らしいロングボールでのサリーダデバロン。
この試合ritが何度かトライしている、girに対しての縦パス。
aoがそれを成功させました。
そしてgirのそのあとの処理もいいね!
優しくkeiにレイオフして、
keiから左へ展開しました。
こちらが配置を取って、相手6人を前線に引きつけているので、
そういった時には、ロングボールで6人を一気に超えてしまい、
その上でしっかりレイオフを入れてやる。
そうすることで、
こちらは前線3人 +レイオフをもらいに来るkeiの4人になる。これで前線で4対4が生まれます。
その時に右のサイドバックや左のサイドハーフがサポートで高い位置を取れればこれで6対4の数的優位ができますね。
サリーダ・デ・バロン。
基本設定はショートパスではがしている。
加えて、別バージョン、サリーダデバロンのロングボールバージョンが成功し始めました。
これもプレーモデルとして認定できそうな感じになってきましたね😊
56分55秒からのleo、rao、gir。
◯leoのプロテクトをしながらのターン。ボールを守ることで,
最終的には自分がフリーになって前線にパスを供給できています。
◯leoからrao、raoからgir、
girからraoへのスルーパス。
leoからraoに入った時に、
raoは次に出すところを見つけておき、
ワンタッチで3人目の有効な場所を使う。
girはraoとのワンツーを選択した。
これもいいプレイだし、
奥からdaiが上がってくればdaiに出してみるのも OK。
フィニッシュ局面に近い相手ゴール前は、
相手が予想しない、
相手の視野からボールが消えるような意外性のある攻撃が必要。
そのためにとても有効なのは3人目の動きを使うことです。
3人目の動きを使えるようになるためには、トレーニングでの習慣づけが大事。
トレーニングの時に、
〇ボールをもらうパスラインを引くことと、
〇ボールをもらってから次の人に出すパスラインを確保しておく
そういう習慣を身につける必要があります。
トレーニングが試合に生きると考えるとトレーニングもますます楽しくなりますね!
57分05秒 kiz!すばらしいラストパス!
kiz、最高!弱い斜めスルーパス!
体の強さでボールをキープしつつ、相手を引きつけ、ディフェンスラインの裏に置くようなスルーパス!
1時間9分38秒 rao kae
rao浮き玉コントロールがうまかった😊
その後のraoのバックパスを相手をよく見て、3人目のleoに入れたkaeのパス。
うまいね😊
1時間23分15秒あたり kae mio
kaeが、インターセプトから目の前のスペースを見つけ、持ち上がるこの判断が素晴らしいですね!
そしてmioの、キーパー が出られないところへの優しいスルーパス!
mioは、いつもこういう強すぎないスルーパスを出せますね。才能です😊
おわりに
次の課題を見つけるための、ビデオ分析の作業を見ていただきました。
試合のビデオがあれば、試合のビデオと見比べて選手は参考にしてほしいです。
試合のビデオがなくとも、伝えたいことはいくらかは伝わるのかなと思います。
チームの力が上がってくるにつれて、攻撃の、フィナリサシオン局面に、ちょっとこだわったモデルを提示したくなってきます。
ゴールデンウィークは、ゲームの日程もやや多く入りました。
負担は調整しながら、狙いをもって活動していきたいと思います。
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