【新中学生】【保護者の方にも知ってほしい】入学式を迎える前に、親子で一番最初に考えてほしい「24時間デザイン」とは?

この春小学校を卒業され、新たに中学生となった皆様、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます😊

中学校生活、たくさん好きなことに打ち込むことで、自分の「好き」や「強み」を知り、楽しく充実した生活を送ってほしいなと思っています😁

それと同時に、やはり勉強の部分で不安を抱えず安心して生活してほしいと思います。どうしても勉強で不安を抱えてしまうと、好きなことに思いっきり打ち込めないことになってしまいますからね。

では、勉強で困らないようになるために、一番最初にすべきことは何でしょう?

問題集を揃えること?塾選び?

私としては、それらのことよりも先に、ぜひやってほしいことがあります。

中学校生活を充実したものにするために、一番最初に考えてほしいことについて、今日はお話しします。

一番最初に考えてほしいことは、「24時間デザイン」です!

「24時間デザイン」とは

「24時間デザイン」というのは私が考えた言葉で、その名の通り、「24時間の過ごし方をデザインし、紙に書き出してみること」を言います。時間管理の方法です。

【期待される効果】なぜ「24時間デザイン」が大事なのか

可視化することで納得できる

24時間の、理想の過ごし方を紙に書きだすことによって、日々満足して過ごせる24時間のタイムスケジュールが紙の上で明らかになる。つまり可視化されるということ。このことが、とてつもなく大きな意味をもつのです。

1日は24時間。その中で睡眠時間を8時間設定する。

これで残り16時間。16時間のうち、学校にいる時間は8時間ある。16時間から、学校にいる8時間を引くと、残り8時間。

残りの8時間から、朝食夕食、入浴、着替えなどの時間を引く。これらの時間を2時間とすると、せいぜい自分でデザインする時間は6時間。(部活動やスポーツクラブ、習い事をしている方はもっともっとここの時間は短い)

この6時間に何をどういう順番でするのかを考えるんです。

その際に大事なのは、「紙に書き出す」ということ。

紙に書き出すということは、言い換えると、第三者の目線で検討するということ。

第三者の目線で、「お、これなかなかいいスケジュールだな。このスケジュールでやれたら楽しいし、勉強もしっかりできそうだな。」

そう思えるスケジュールを立てられたら、

このスケジュールでやってみようというモチベーションが生まれます。

つまり紙に書き出して、改めて見ることで、自分のスケジュールを第三者の視点で見つめ、納得し、やってみようと思うことができるのです。

目の前の誘惑に引きずられないようになる

かつてはテレビやテレビゲーム、今はネット、そしてスマホ。20年前に比べて、ますます目の前に、子供達の興味を駆り立てるものが多い。現代はそういう時代です。

スマホは、私たちの注意を引くために、持ち主の興味がありそうな情報を、絶妙のタイミングで提示してきます。

子供だけではなく、大人でさえ、個人の意志だけでは到底避けきれないぐらいのパワーで、私たちの注意をひきつけようとしてくるのです。

上手に使えば勉強にもいかせるネット、スマホですが、何気なくいつも近くに置いておくことは危険です。私たちの生活の質を、学習能力を、著しく低下させる道具になってしまいます。

ですので、一日の中で、スマホを使う場面と、使わない場面をしっかりと作っていくことが大事です。

スマホの影響力から自分の身を守るためには、あらかじめ予定されたスケジュールが必要不可欠です。

スケジュールがあれば、私たちはそのルールの中でスマホの影響力から逃れ、勉強や、スマホを使わない楽しい経験をすることができます。

目の前の誘惑から逃れ、勉強や、その他の楽しいこと、有意義な経験を得るために、スケジュール=24時間デザインは必要なんです。

【基本方針】24時間デザインをするために参考にしてほしいこと

生活全般として

①ちゃんと寝てちゃんと起きる

→暗くなったら寝るし、明るくなったら起きる。これが人間の能力を最大限発揮するための一番の方法です。勉強するために夜更かししたら意味ないですよ😊

➁寝る前にはゆったり過ごそう

→寝る直前まで刺激を受けるようなこと(スマホなど)をしたり、勉強をガチガチにやったりすると、目が冴えて眠れません。

だから私は、20時以降の勉強は基本的にはしないことを、少なくともメインの家庭学習の時間には設定しないことをおすすめしています。

人間が生きていて味わえる喜びは、健康の喜び、達成感、そして、人との繋がりの喜びであるといわれます。

人とのつながりの喜び、つまり、家族との触れ合いや団欒、そういったものを寝る前のひとときにしっかり味わえるといいかなと思います。

あるいは、ひとりでゆっくり過ごす時間を、眠る前に作るというのもとてもいいと思います。

➂朝起きたらすぐ、日の光を浴びよう

→朝、日の光を浴びて1日のスタートを感知するように人間の脳はできています。できれば朝に散歩をして、目を覚ましてもらえたら最高です。

④運動しよう

→運動不足にならないように!

勉強関係

⑤勉強は苦しいぐらい長くしなくていいよ

→勉強もスポーツも一緒。そろそろ、時間を長くやることが正義、という時代は終わりにしましょう!80年代、90年代の若者=今の40代、50代の方には、未だに長時間労働が努力すること、大切なことという根性論の方が多い。長時間やることがいいというのは前時代の発想です。

いつやるか?
どの順番でやるか?
どの方向でやるか?
の方が大事
なので、そこをしっかりと意識してやる。そこのデザインを大人が子供にアドバイスする。そういう仕組みが大事。

根性に訴える、やみくもに長時間勉強する、そんなブラック企業のような勉強のやり方はやめましょう!

教育現場でも未だによく言います。中学1年生は1時間、中学2年生は2時間、3年生は3時間勉強せよと。一日25時間勉強しろ、とか。

ただ、部活を7時までやっている学校が、1日3時間放課後に勉強しなさいというのはどうなのでしょう?

ご飯を食べて、8 時。そこから3時間本当に勉強したら11時ですよ😅

3時間勉強しなさい、ではなくて、夜中に3時間かけて勉強する以上の効果を、夕方の1時間の勉強で工夫して行おう。現代の教育はこうあるべきだと私は思います。

一時的に、遅くまで頑張ってみることを試してみるくらいならいいとは思います。時には、気持ちが乗っていて、長くやることがあっても、いいでしょう。

ただ、夜中に勉強、の生活を毎日の習慣にしていくことは、どう考えても体に悪い。

まずは25分。慣れてきたら50分。もしかしたら75分。90分できたらなかなかいい。

これぐらいが私の温度感です。

私は、24時間の中で無理なく続けられるくらいの、短時間勉強をお勧めします。
短時間勉強をお勧めする以上、そのかわりに時間帯、方法、順番、この辺りはこだわります😊

⑥勉強を短くするためには学校をうまく使う

宿題やちょっとした単語の暗記などなど、

実は学校にいる間のスキマ時間をかき集めればかなりの作業ができます。

家に帰ってからの時間をできるだけ長く取るというモチベーションでもいいと思います。

学校で、家でやろうと思っていた勉強を少しでも終わらせてみよう、というチャレンジはとても良いアイディアですね。

また、学校にいる時間、特に午前中9時から12時の間は、人間にとって一番頭が冴えている時間です。

学校の授業を受けているこの午前のキレキレの時間に、授業プラス、家庭学習の一部分をやってしまうのは、効率としてもすごくいいですから、ぜひお試しください!

⑦家庭学習は頭が冴える時間にやろう(平日は夕方、休日は午前、だめなら夕方)

人間の頭が冴える時間は朝9時から12時、

その後のご飯を食べた後から4時までは正直眠たいです、56時間目の授業は正直パフォーマンスがは上がらないです、先生も生徒も笑

その後再び頭が冴えてくるのは16時から18時、場合によっては20時までの時間。世の中に出ている研究成果や、私自身の感覚、長年子供たちを見てきた感覚からしてもこの情報はおそらく正しい。

ですので、家庭勉強は16時から20時の間にうまくはめてやるようにするのがいいです!

ちなみに、休日は午前中に勉強をするのが断然効率がいい!

逆に言うと、昼食後2~3時間と、夜中は、勉強はできるだけしない!

⑧毎日やることを決めておこう。1番は数学、2番は英語。この2教科を中心にするのがいいよ!

何をどういう順番で勉強すればいいか、これは、細かく言えば人によって様々です。

私が行っていく学習デザインサポートでは、そこの部分を個別にしっかり分析し、どういう形で進めていくかを伴走していきます。

ただ、個人差はあるとは言っても、、大部分の人に当てはまる取り組み方のスジのいいやり方はあります。

多くの人にとって80点以上の勉強の仕方ですね。

それは、

❶時間がかかって反復練習が必要な数学の問題演習。

次に、

❷繰り返しになれることが大事な英語のトレーニング。

この2つを毎日の家庭学習の中に基本的にやることとして設定しておきます。

そうすれば何をやろうか考えてるうちに勉強するのが嫌になる、ということがなくなります。

数学と英語の勉強の仕方については、また別の機会に別の記事で書きたいと思います!

【実践】実際に24時間デザインを作ってみましょう

①紙に月曜日から日曜日までの24時間の表を書いてみます。

➁その中に、固定化されているスケジュール→学校に行っている時間や、習い事の日程を書き込みます。

➂22時30分から6時30分までを睡眠時間としましょう。

④空いている時間が皆さんが自由にできる時間です。

上に書いた【基本方針】を頭に入れながら、

・いつどこで勉強して、
・どこでリラックスして、

というのを書き込んでいきます。

スマホは正直どこに入れてもあんまり良くはない笑

・勉強をする時にはスマホを基本的には近づけない(英語の学習などでは有効活用したい場面もあることはあるのですが、悩ましい…ゲームやラインが使えないスマホがあれば勉強のお供としては心強い)

・寝る1時間前にはスマホは使わない。

そんな感じで考えていった時に、

・おそらく20時までの時間の中の、

・勉強をしていない時間に

少しスマホを触ってもいい時間が出てくるかなと思います。

まとめ

勉強自体が理解できるか、できないか、の前に、まずは「24時間デザイン」!

時間の使い方、イコール生き方といってもいい。

自分が「納得できる」「満足できる」生き方を紙に書き出して、それを実行していくことにワクワクしましょう!

「24時間デザイン」をすることは、「日々満足して勉強に困らず生活していくための標準装備」です。

できれば入学式の前に、一度考えてほしいことですね。

「24時間デザイン」と、「学校での授業の受け方」(別記事で書きました)が、勉強で困らなくなるための2大標準装備です。

ぜひ、どのような24時間の過ごし方をするのかを、紙に書き出してみてほしいと思います!

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