部活動指導される先生は、平日の練習何をしようかとお困りなのではないでしょうか。
そもそもトレーニングに行く時間が取れないこともあると思います。
さらに、どうやってトレーニングを組み立てていいかわからず行き当たりばったりになってしまうこともあるかと思います。
今回は 週のトレーニングを3回に設定したうえで、どのような視点でトレーニングを組み立てていけばいいかを大まかにお伝えします。
なぜ週3回なのか
3回にする根拠は、サッカー指導者として、教員としての経験による肌感覚です。
週4回でもいいのですが、現実的に4回ともグランドに出ていくことは不可能だと思います。
教員がつけない中で生徒に任せきりにしてしまうと、どうしても練習の狙いがボケてしまいます。
生徒だけでしっかりやらせるべきと考える指導者の方もいると思いますが、私はあまり現実的ではないと考えています。
平日週3回という練習回数は、決して少なくないです。
3回しっかりデザインしたトレーニングをした方が、行き当たりばったりの練習も混ざってしまう4回よりトレーニング効果は高いと確信しています。
1回のトレーニング時間は
1回目は90分
2回目は最初120分、ゆくゆくは90分
3回目は75分
これくらいを目安にしています。
ずいぶん短いなと感じの方も多いかなと思いますが、
最近のトレーニング理論にもとづいて考えていくと、これくらいの方が最適なトレーニングができることがわかっています。
むしろ長い時間をかけないとトレーニングした気にならないというのは、指導者の指導スキルの問題かなと思っています。
選手の人数をまず把握します。
トレーニングメニューを考えたら、一回のプレー時間、待っている時間を計算します。
そこで割り出したプレー時間と待っている時間、そして運動の強度が、その日のトレーニングの負荷として適切かを検討します。
そういって計画を立てることに慣れてきたら、短時間で十分満足させられる練習をすることができますよ。
部活動を、従来よりも短い時間で集中して行うことで、満足度も上がり、成長もより早まるのであれば、
24時間の時間の中に生徒が自分で自由に選択して過ごせる時間が増えますよね。
教育の視点からも、子供たちの24時間の中に適切な余白が生まれることには大きな意義を感じます。
1回目月曜日か火曜日に行うべきトレーニング
1回目に行うトレーニングは、少人数省スペースで行う、ワンアクション数秒から数十秒のトレーニングです。
訴えかけるフィジカル的な負荷は筋肉。
ショートダッシュやジャンプコンタクトなどです。
2回目水曜日か木曜日に行うトレーニング
2回目に行うトレーニングは、持久力系のトレーニングです。
持久系のトレーニングは、ボールポゼッションとの相性がいいので、1回数分間続くようなパスを伴うゲームをメインにするといいでしょう。
プレーに関わる人数は、3から5人程度のものにします。
3回目木曜日か金曜日に行うトレーニング
3回目に行うトレーニングは、筋肉や心肺機能への負荷があまりなく、頭の回転や早い反応が求められるトレーニングです。体の疲れを残さないことに配慮します。
もう一方のアイデアとしては、週末に行われるゲームを見据えた戦術的なトレーニングという場合もあります。
いずれにしても疲れを残すようなことはせず、土日に最も良いコンディションでゲームができるようなことを考えます。
なぜこういうデザインにしたのか
筋肉系の負荷は、心拍数系の負荷に比べて回復に時間がかかります。
試合の日から逆算して3日前には筋肉系の負荷をかけるのをやめて、
試合の日から逆算して2日前には持久系の負荷をかけるのをやめる。
そして試合前は体の負荷は軽いながらも、
頭は試合の日に向けて覚醒させておく。
まずは、体と頭への負荷という観点から、
ここでお伝えしたようなアイデアを取り入れていかれるといいかなと思います。
以上のような運動の負荷と頭への負荷になるようにしながら、どんな技術戦術のトレーニングにするかを考えてみましょう。
まとめ
週3回のトレーニングなら
1回目には筋肉への負荷を
2回目には心肺機能への負荷を
3回目にはシンキングスピード、反応のスピードへの負荷を。
以上を前提として、どの技術戦術を身につける練習にするかを考えるといいでしょう。
週末のゲームをベストコンディションで迎えるためのアイディアでした。
よかったら使ってみてください。
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