【サッカー部トレーニング計画】3ヶ月でチームをピークに持っていくとしたらどんな順番で作ろうか?

地域部活動・少年団・サッカー

中学校のサッカーを教えています。

中学校のサッカー部の場合は、中体連大会を1つのピークと考えることが多いです。

3年生はそこで一区切り。

ベストな状態で中体連大会を迎えさせたいものです。

中体連大会は、北海道札幌市の場合は6月の末か7月の頭に開催されます。

4月頭から考えて、約3ヶ月。

週に換算すると13週間です。

途中で旅行的行事なども入るので、

実際はもっと短い期間でチームを仕上げます。

ご多忙の先生方は、

日々の業務に追われ、チーム作りを計画的に行うことは難しい場合も多いかなと思います。

そんな部活顧問の先生方の参考になればと思い、

今回は、サッカー部の指導を20年以上やってきた経験から、どのようなロードマップを作って3ヶ月を迎えるか、ざっくり書き出してみたいと思います。

なお、あまり精査しないでざっくりと作ってみるので、そのつもりでよんでいただけたらありがたいです😊

ステップ1:まずは13週を2週間ごとで分けてみる

チームとしての戦い方を確立していく時には適切に時期を分けていく必要があります。

1週間サイクルで作る場合や、1ヶ月サイクルで作る場合があります。

私としては一番しっくりくるのは2週間単位でプランニングすることです。

理由は、そうすることで6〜7ブロックを作ることができるからです。

月単位だと3ブロックしか作れませんし、

1週間ごとだと13ブロック。13ブロックだとあまりにも細分化されすぎていて、プランが複雑になりすぎる感覚があります。

ですので、2週間を1ブロックと考えるのが感覚的にはちょうどいいと思っています。

なお一つ目のブロックのみ3週間単位で考えて6ブロックで考えてみます。

ステップ2:サッカーの局面を、大きく8つに分割する。

サッカーの局面は大きく4つに分けられることが多いです。

それは

攻撃/攻撃から守備の切り替え(ネガティブトランジション略してネガトラ)/守備/守備から攻撃の切り替え(ポジティブトランジション略してポジトラ)

の4つです。

そのうち、攻撃と守備をさらにそれぞれ3つずつに分けていきます。

攻撃は

・相手のフォワードのラインを越える局面(ビルドアップ。ですがこの言葉は日本では定義があやふやなので、スペイン語のサリーダ デ バロンという言葉からサリーダと呼ぶことにしています)

・シュートが狙えるゾーンまでボールを運ぶ局面(前進)

・フィニッシュに関わる局面(フィニッシュ)

守備は

・相手のディフェンスラインのボール回しに対する守備(対ビルドアップ)

・相手が中盤から味方のゴールの手前まで前進してくる状況に対する守備(対前進)

・ゴール前の守備(対フィニッシュ)

つまり、
①サリーダ➁前進➂フィニッシュ
④ネガトラ
⑤対サリーダ⑥対前進⑦対フィニッシュ
⑧ポジトラ

計8つの局面に分けます。

本当は、セットプレーの攻守も入れたいところですが、セットプレーは機会を見て触れていく感じになることが経験上多かったです。

ステップ3:チーム状況と対戦相手のレベルを考えながら、8つのうちのどの局面から整備していくかを考える。

中体連チームは、チームの選手のレベルや、指導者の方の志向により、戦い方もいろいろです。

ただし、概ねチームのレベルによって戦い方には傾向があります。

そういった中体連チーム特有の傾向を踏まえ、

自チームの選手の技術レベル、戦術理解度のレベルを鑑みた中で、

どの局面が最も優先順位が高いかを考えます。

優先順位が高い場面というのは、ゲームの局面において最も多く起こる場面だと考えています。

例えば、劣勢な局面が多いと予想されるのであれば、⑤⑥⑦守備についての指導、⑧守備から攻撃の切り替えの局面でのカウンターのデザインについての指導が多くなることが多いです。また、①サリーダ、つまり自陣ゴールキックからボールを前に運ぶ方法は触れておく必要があるかもしれません。

チーム力で上回ることが予想される場合は、①➁➂攻撃と、④ネガトラ、つまり攻撃と守備の切り替えの局面、⑤対サリーダ、つまり前線からの守備を優先的に扱う場合が多いです。

まとめ:検討していく枠組みを作ったうえで、計画を立てていこう

ここ数年は、おそらくこういった手順で3ヶ月のプランニングをしていたかなと思います。

〇2週間ごとに期分けをして

〇サッカーの局面を8つに分けて

〇どの局面から先に触れていくかの戦略を立てる。

それとともに、実際のトレーニングメニューを考えるときには、

どういった技術戦術のトレーニングを平日の週3回のトレーニングの中に位置づけるか、

また、技術戦術的なテーマとともに、

頭と体への負荷(パワー、持久力、頭と体両面のスピード)も、考えてデザインしていきます。

その内容については機会があれば、こちらでまた発信したいと思います。

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