中学生必見!単純だけどだれもやらない「テスト範囲予想」を、一緒にやってみよう

中学生の家庭学習のコツ

どんな物事でも、対策を打つためには、全体像を把握することがとても大切です。
いつまでに、どこまでを範囲にして取り組むのか、ということです。
全体像を早く把握できた人は、早く対策できる。当然効果も出る。
どんなことでも、人から全体像を提示される前に、自分で全体像をつかみに行ってほしい。

テスト対策も同じ。
5月の2週目は、テスト範囲の全体像をつかむのに絶好の時期。
一緒にやり方を学んでいきましょう。

テスト範囲の予想の仕方

5月2週目スタート時点で、何週間授業を受けた?

授業が始まったのは4月3週。そこから4月4週、4月5週。5月は1週目はGWでカウントせず。
ということは、ゴールデンウイークが終わった時点で、3週間授業を受けました。

5月2週目スタート時点からテストまで、何週間ある?

地域や学校によって違いますが、およそ6週間。6月3週に定期テストがある学校が多い(札幌)。

ということは、

今まで3週間授業を受けた。あと6週間授業を受けたらテスト。

スタートから今日までの進度の、倍くらい進んだ時点でテストを迎える。

仮に今日までで教科書20ページ進んだとしたら、ここからテスト前日までにさらに40ページ進む。→テスト範囲はだいたい60ページまで、というのが目安です。(実際は旅行的行事が入ってもっと短い場合が多いが、ちょっと長めに範囲予想しておく方が安心。)

これが分かったら、テスト範囲が出るまで勉強をはじめない、なんてする必要はない。テスト範囲が発表になる2週間前までただ待っているのは、わざわざ対策に使える時間を短くしているようなものです。現実には、問題を先送りにしている場合が多いですね。

今からテスト勉強をするのは面倒と思いますか。むしろ逆です。

範囲をだいたいここまでと見越したうえで、日々の短時間の勉強で対策をしていく方が、よっぽど楽です。一日120分勉強するより、12日にかけて10分ずつ勉強する方が効果が高いというのが、最近の研究結果から明らかにされています。

テスト勉強がテスト数日前に終わって時間をもてあます、ということも、中学一年生なら普通に起きます。

そこまで行かなくても、「テスト勉強はテスト範囲が出てから」とか、「テスト勉強=長時間、つらい」なんて勝手な思い込み。

部活生はむしろ、テスト前に部活がなくなって、ちょっと暇だなー、くらいの感じを目指してみては?
平日は時間のない傾向にあるので、休日に多めに取り組むことになることはネックですが、そこをうまくクリアーできるように、「朝勉強」や「帰ってきてすぐ勉強」などを取り入れていきましょう。

クラブチームの選手は、テスト前の活動停止などはないですが、そんなことは工夫しだいで全く問題にならないです。テスト範囲を事前に自分で作ることでもう対策はできるのだから。
また、優れた指導力を持つ指導者がいるクラブチームはいたずらに長い指導時間なんて取りません。最適な時間でトレーニングを組むことが選手を一番成長させるということを知っています。長時間の活動で根性論に逃げる必要がないのは、確かな指導力の証。だから、そのようなクラブチームに通うクラブ生は部活生徒より有効に使える時間は多いはずです。

範囲の中で、苦戦しそうなところがないかを見よう。授業で習うまで待たずに、予習をしてみよう。

範囲の中には、苦手なところ、難しいところがあります。範囲の教科書を一読し、やっかいそうなところを見つけておきます。そして、そこの範囲は、授業で扱うのをただ待っているのではなく、ちょっとでも予習をしておく。
たとえば、中1の数学なら、正の数負の数の加法減法はできそうでも、そのあとに出てくる累乗や、素因数分解は手こずるかもしれません。第2章の予習は後回しでもいいです。その分、第1章後半の予習はサラッとでもやっておくと、圧倒的に理解に差が出ます。

聞ける相手がいれば、聞いてみるのが一番お手軽です。先日、この範囲の予習をある生徒と行いました。数分で理解してもらえました。マンツーマンで教えるのは、そんなに時間がかかることではありません。

youtubeに聞いたら、誰かが教えてくれるかも!

誰かが作ってくれるのを待つな!

このテスト範囲予想、塾の先生やだれかに作ってほしいなーと思う人もいるかもしれません。
でも、そんなことをしてもらっても、自分で作るよりも効果は期待できません。
自分で作るから、その結果に対して実感が残ります。
レールを敷いてもらって、そのうえを走ろうとばかりする人は注意。
目の前に起きている出来事に対して、自分で全体像を把握する。
自分で考えて、自分で書き出すから、実感が残るのです。

まとめ:全体像はできるだけ早くつかむこと

テスト範囲予想は、以上の方法で簡単に作れます。これを「自分で行い」「紙に書き出す」こと。
これをやる人は、結局全体の1%もいないかもしれません。
でも、一人でもこういったことにトライしてほしいのです。
やってみて、思ったほどうまくいかなかった、となるかもしれません。
(たぶんかなりやる気スイッチが入って、やってよかったと思ってもらえると思いますが!)
万が一あまり意味がなかったという感じで終わっても、それでも、やってみたことで貴重な「実感」が何かしら残ります。
あたれば、相当な利点を得られる。他の人と比べて圧倒的な差をつけられる。
失敗しても、失う時間はせいぜい数十分。
やってみて損はありません。

物事の全体像は早くつかむこと。テスト範囲なんてその最たるもの。

好きなことに没頭するために、時間を生み出したい。だったら、すべきことは効率よく取り組む。
効率よく取り組むには、その道のプロに会い、話を聞く。素直にやってみる。

教員の世界で生きてきたから、数千人の子どもたちの様子を、その中からたくさんの成功事例を見てきています。そこから導いた、確かな手応えのあるアイデアしかお伝えしません。伝えられるアイデアは無数にあります。
これからも、たくさん伝えていきたいです。

これからもたくさん学んでトライして、自由な中学生生活をゲットしてほしいと思います!

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