なぜ退職したのか。退職理由をちょっと深く考えてみた。

おはようございます。

ブログを始めて3ヶ月。
今は毎週一回ペースを最低ラインにして、ゆっくり更新をしています。

ゆっくり更新でも、それなりに記事がたまってきました。

一度、元教員として、

なぜ退職し、何をしたいのか

を、改めて手短にまとめておきたいと思います。

退職の理由

給特法により、労務管理の概念がない(2週で100時間別に珍しくない/深夜出勤早朝帰宅)
命の危険。(食べられない、眠れない、まっすぐ歩けない、耳が聞こえない、頭が痛い)
世の中の変化に対応することが求められるものの、受験システムはじめ固定化されたものがあり、内部から仕組みを変えていくことは難しいと思った。
教員みんなが潰れてしまうかもという危機意識があるものの、中から変化を起こしていくことに限界を感じた。

また、組織の一員である以上、自分がしたくないからしない、とは言えないもの。
とはいえ、自分の特性として、納得のいかないことを強制されることや、おかしいと思ったことを変えようとしても無理であること、それをあきらめながら生きるということより、自由に自分の良心に従い行動したくなりました。

命の危険のある場所にしがみついて生きることに抵抗を感じました。新たな挑戦がしたい気持ちが強くなり、退職という選択をしました。

いっぽうで、現場の先生方にはリスペクトの思いをもっています。
フリーの立場から、子どもたちや学校の先生の負担軽減のために働きたいという思いをもって活動しています。

退職後の仕事を選んでいくにあたって、覚えておきたいアイデア

妻が、思い切り仕事に打ち込める環境を作りたい。
我が子との時間を大事にしたい。
学校には、素晴らしい先生がいっぱいいる。これだけブラックと言われていても、若い先生方がどんどんこの世界に挑戦しようとしている。その先生方が辞めなくても済むような改革がしたい。
世の中の、教育周辺の人たちの困りごとに、ダイレクトに価値提供したい。

教師としての経験、サッカーコーチとしての経験をいかしたい。
教員の家族の実態を知るものとして、困難に寄り添いたい。

学力に不安を抱える方、学校に行けなくなっている方に安心を与えたい。

日々の家庭学習のプレッシャーで毎日が楽しくない子どもたち、働き方改革が進まず人生の時間を搾取されている先生方、サッカーの指導を求めている子どもたち、教員の家族…みんな、もっと、元気にできるイメージがある。

この先、もし教師に戻るとしても、世の中でお金を稼ぐ活動や、起業など、教師を続けていたらできなかった経験をしてもどったら、子どもたちにお話するときに、面白い話ができるかもしれない。

私が、学ぶ時間を得られてわかったこと。

教師の働き方は、独特だということです。

やりがいを得るポイントも独特。
働き方の伝統として、たくさんやる人が正義、といった文化が他の業界より根強い。
時間を生み出せない環境の人をよく思わないという文化も感じるときがありました。

それでは、結婚も、子育ても、趣味も、気兼ねしてしまいあきらめてしまう人生になってしまう。
同調圧力を相当感じてしまう先生方、多いと思います。

「みんなが働きやすい社会を作ることで働き手の総和を増やすとともに幸福度を上げていこう」という現代社会。しかし、残念ながら教員の世界は、なかなかそのような改革に踏み出せない構造的な問題をもっていると思います。

そういう世の中が来ているというトレンドを感じることすらできないような、仕事漬けの毎日を送っている人も多い。

長時間労働、忍耐、滅私。そういう側面で成り立っている職員室内の文化。
そこで生きる先生方は、あくまで善意からではあっても、しらずしらず子どもたちにそのような価値観を、多めに伝えてはいないだろうか。

そういう歯車の中で逆回転しようとするときに起こるひずみを感じていたのかも、と思いました。

教師の働き方で悩んでいる方へ。無理は禁物。そのうえで転職を勧めるか?

転職を進めるか。それは人によります。生活を持続していくことを考えたときに、簡単にはやめられませんよね。
でも、少なくとも過労で病気になるくらいなら、休んだ方がいい。この業界、自分でコントロールできないほど締め切りに追われることも多いこともよく分かります。超過勤務は常態化しており、そこにさらにあらたな締め切りが来る。自分がそれをこなさないと学年全体に迷惑がかかる。自分の家族との時間を犠牲にしても、休日出勤しなければいけない。そのことに対してだれも労務管理をしてくれるわけではない業界です。その場合は、物理的に体が壊れる前に、意図的に休んだ方がいい。

本当に、命の危険のラインというものは存在します。みんなに経験してほしいものではないから、経験したものが言葉で伝えていくことで、間接的に理解してほしい。
また、仕事をしていて、価値観が合わないなら、そこから離れた方がいいと思います。個人的には、かなり重視する部分です。今いる職場が、そこに限って特別相容れないのであれば、転勤という手段もあります。

転職をするなら、
・自分が今したいことは何なのか。
・そのために、お金はいくらくらい必要なのか。
をよく考える必要がある。

…この世の中では、どうしてもお金との関わりは避けられない。だからこそ、収支、これからかかるお金の見通しはしっかり立てるべき。その見通しを立てるために、じっくり、立ち止まって考えてもいいと思います。

教師が足りない。気になりますよね。休んだら同僚の仕事が増える。これも気になります。
でも、もし教員であるあなたが倒れても、多くの場合あなたが自分で働き過ぎたと見なされるだけなんです。自分の身を守ることができるのは自分だけ、という場合もあります。むしろその方が一般的だと思った方がいいと思います。

今は臨時採用の枠はたくさんある。もしやめてもまたやれるときがきたら復帰できるという考えもあります。保証はないので人にこの考えを積極的にはお勧めはしないですが、自分の中にこの考えはありました。そして退職の決断が自分で考え抜いて出した結論なら、もしもう一度教師をやろうと思ったときに働き口が見つからなかったとしても、それは自分で選択した道なので後悔しないだろう、とも考えました。

リスクを考えられる限り想定して、許容できるなら辞めていいと思います。

違うことをしてみるのもいいかもしれません。きっと、教職で働いた経験は、別の分野で活きると思います。

終わりに

今回、退職・転職のきっかけを聞いてくださった方がいらっしゃり、その方にスムーズに回答するために書いてみました。

書いてみて考えをまとめること、自己理解を深めることにとっても役に立つメモになりました。

新たな挑戦ができるのは、まず何より妻のおかげ。お金だけでなく、全ての意味において。
お金で得られない幸せを、果てしなくくれる、我が子たちのおかげ。

そして、関わりを持ってくださる方々のおかげで、多くの学ぶ機会をいただき、毎日が楽しいです。

今後も、自分にできることは何かを探しながら、様々な活動に挑戦していこうと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました