3年生の、学力テスト(総合ABC)が終わりました。
今後は、3年間の総復習を、自分たちのデザインで進めていくことができます。
基本方針としては、
月単位の計画を立てる。
一日の使い方(24時間デザイン)を検討する。
この二つを柱に進めていってほしいです。
月単位の計画を立てる。
今が11月。残り20日を切りました。
試験を3月1週とすると、試験対策に使えるのはあと3か月と2週ほど。(少し少なめに換算)
週に直してみると、
11月(3週間)12月と1月(9週間)2月(4週)ということで、
合わせて16週間。2月いっぱいまでで準備を終わらせる感じでいきましょう。3月の数日は、結局総復習にはなるので、今は考えなくていいです。
この、16週間をどう区切って、デザインしていくかが大事。
今、関わらせていただいている生徒さんに、この16週間を当てはめて、デザインしてみますと、
状況としては
〇自学自習を進めていく力は、十分ある。
〇ただし、教科によっては、とりかかりにくいものもある。
という状況。
学力的な現状としては、
〇基本的問題の取りこぼしもいくつかある。
という状況かなと思います。
力はある一方で、1年生、2年生のときにはできていた内容も忘れているところがあるという現状です。
ですので、まずは、
〇忘れているところをしっかりと思いだし、確実に得点につなげる
ことが重要かと思います。
幸い、ランクについては、本人たちの努力により、ある程度のラインではとれているので、当日点で、取れるだろうという問題を確実に取れれば、志望校合格はできると読んでいます。
具体的には、
①高校入試問題の、各教科5つ前後ある大問のうち、前半の大問(一二あたり)を確実にとり
➁後半の各大問の、3問中2問は挑戦できるようになれば、
合格ラインに到達すると読んでいます。
では、その見通しと比較して、現状、どこから手を付けていくかを考えてみます。
現状としては、
〇国語→特別な解き方のトレーニングをすでにレクチャーしたので、現段階である程度の得点力がついている。
〇数学→もともと苦手ではないので、当初取れなかった問題もとれるようになってきている。
〇社会→とれていないところを繰り返し教科書などで確認することで、少しずつ得点力は上がっている。
〇理科→特定の分野で、基本的な概念から忘れているところがあるかもしれない。→各学年それぞれに、4分野に分かれており、全部で12分野と分割して考える。そして、その12のブロックを一つずつつぶしていくように勉強していくのがよい。
〇英語→文法・単語力・連語力・長文読解への抵抗感・英作文の各分野において、伸びしろが一番大きい。→英語学習を分野別に分けて、いくつかの要素に分解し、整理したうえで勉強していく必要がある。その際、単語や連語については、継続的にやっていくこと、早めに一周するような感じでやっていくことが大事。長文などは、まずは「いやだなー」という抵抗感を消すために、慣れていくことが大事。英作文も、トライ&エラーを重ねていくことが大切。
→英語については、少し時間をたっぷりを割いて、効率だけを考えず、自分の時間をある程度長く投入していく。
そして、勉強計画を立てるうえで、忘れないでほしいことがあります。次の二つ。
①特定の教科だけやらない。
➁どの教科にどのくらい時間を使うかは、「伸びしろが多いもの」に多くの時間を配分するように戦略を立てる。
①については、特に、「特定の教科だけをやって、勉強した気になる」ことを自分に許さないことが大事だと思います。
➁について。どの教科をやるのが得点アップにつながるかは、個人差があります。さらに、同じ人であっても、時期によって、どの教科をやるのが効率が良いかは変わります。
たとえば、現段階、11月上旬時点では、数学をやるのが一番得点アップに効率的だとしましょう。
今まで40点程度の得点率だったものが、1か月で75点程度とれるようになったとします。
ここでは、1か月で25点アップできたのだから、大きな成果を上げています。
では、次の一か月はどうしましょうか。せっかくわかるようになってきたので、意欲も上がっているかもしれません。このまま、数学を極めたくなっているかもしれません。でも、ちょっと冷静に考えてみると、このまま、家庭学習も数学メインで突き進んでいって、今まで以上のリターンが得られるでしょうか。ほぼ間違いなく、今までと同等のリターンはえられません。
点数だけにいまは注目して考えてみてください。11月の一か月で、プラス25点を数学で得ることができました。もし、次の一か月も、同じような成果を得るためには、もう数学を100点取れるようになるしかないのです。現実的ではありません。物事は、80パーセント程度までは、比較的早いペースで身につけられますが、そこから先の成長には時間がかかるものです。ですので、総得点のスコアを効率よく上げるためには、より伸びしろのあるものから攻めていく方が戦略的です。
一教科を、数週間かけて、飛躍的に伸ばすことができたのなら、次は、より伸びしろのある教科に取り組む方がいいでしょう。常に目的を見失わず、全体像をとらえ、現状を分析しながら進んでいくことが大事だと思います。
では、試しに、今後16週間の計画を立ててみましょう。
まずは、各教科の基本方針。
国語→一番後回し。2週に一回程度、過去問を解いてみる。漢字や語句がまとめられているものに目を通す程度。
数学→過去問で、基本的問題レベルでも間違う分野を特定→苦手分野を、標準レベルの問題で練習。
→分野を、数式、方程式、関数、図形、確率など、の1つに分け、分析する。
英語→過去問を少しやる。並行して、3年間の復習を終わらせる。4か月で終わらせるようにデザイン。→月末に、総合的な問題(学テのとき直し、入試過去問、学力コンクール過去問、市販の問題集の総合問題など)に挑戦し、自分の現段階をつかむ。もう少し多めにフィードバックが欲しければ、調整。
社会→ある程度広い範囲についての問題集を解く→できなかったところを教科書で確認、の繰り返し。時々、力がついていることを過去問を解くことで感じるようにする。
理科→12程度の単元のうち、まずどの単元が苦手かチェック。チェックの方法は、過去問をやってみるのも悪くない。過去問をやるまでもなく、明らかにわかっていないと自覚がある場合は、過去問をやってみるのは省略。苦手が見つかったら、さらっと教科書を読んだ後、基本的なレベルの問題集に取り組む。わからなかったら教科書を読んで、理解して、問題集に取り組む。この繰り返し。理科については、わからないところを一緒に考えてくれる人がいると心強い。授業動画などでもある程度、疑問を解決していける可能性はある。
各月の予定
11月3週・4週→英語の過去問→現状把握&3年間の復習を進めていける問題集の決定。→問題集を12月2週までに終わらせる。
→数学の過去問。わからない単元を確定→問題集でやり直し。→再び過去問、の繰り返し。大問の🈩中心に。大問の🈩が終わったら、大問の二以降の、問1、問2くらいまでの問題を。タイプによっては、とりあえず3年間の総復習、といった一冊の問題を解いていくのもアリ。ただし、絶対にできるような問題を飛ばしていくことも大事。できるところばっかりをやっても意味がないので。
社会→過去問・教科書見返し・できなかったところの問題集、の繰り返し。
理科→わからない単元の復習・その単元についての、過去問レベルでの総合問題に挑戦。
国語→特になし。
各教科をブロックに分ける。これは、計画を立てていくときには必須の作業。適度な割合で区切られている問題集を参考に分けるといい。
ある問題集を参考にすると、
英語:18/数学:25。
社会:日本地理(3)・世界地理(3)・歴史古代・中世・近世・近現代(3)・公民(3)で15ブロック
理科:13
そうすると、各教科15前後(数学だけは25だが、すでに基礎力が身についているものもあると思うので、実際はもう少し少ない。)
と分けられる。
そうなると、単純計算で、一日2科目ごとにやっていければ終わる。
そして、毎週の中で、過去問に取り組めればよし。
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